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2024/05/03  カテゴリー/

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抗体とは/免疫作用

2013/01/28  カテゴリー/医療

抗体とは、リンパ球のうちB細胞の産生する糖タンパク分子で、特定のタンパク質などの分子(抗原)を認識して結合する働きを持ちます。
 
抗体は主に血液中や体液中に存在し、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの微生物や、微生物に感染した細胞を抗原として認識して結合します。
 
抗体が抗原に結合すると、その抗原と抗体の複合体を白血球やマクロファージといった食細胞が認識・貪食して体中から除去するように働いたり、リンパ球などの免疫細胞が結合して免疫反応を引き起こしたりします。
 
一種類のB細胞は一種類の抗体しかつくれず、一種類の抗体は一種類の抗原しか認識できないので、人間の体内では数百万~数億種類といった単位のB細胞がそれぞれ異なる抗体を作り出し、あらゆる抗原に対処しようとしています。
 
抗体そのものは菌を殺しませんが、抗体が抗原に結合することで生体がさまざまな作用をします。
抗体による作用には次のものがあります。
 
中和
抗体が病原菌に結合すると、その病原菌が持つ毒性や増殖能力を抑制しますが、これを中和といいます。
 
オプソニン化
抗体が病原体に結合する(抗原に印をつける)ことによって、 白血球が抗原を認識して取り込むのを促進し、補体が活性化されるとマクロファージが取り込める(食作用)大きさにします。
これをオプソニン化といいます。
貪食細胞に結合して食作用を受けやすくする血清因子をオプソニンと呼び、このオプソニンとして働く主な分子として、補体のC3bと抗体のIgG(免疫グロブリン)があります。
一次感染では補体がオプソニン化の中心となり、すでに抗体ができあがっている二次感染ではIgGがオプソニン化の中心となります。
 
補体の活性化
抗体と病原菌との結合によって補体系が活性化します。
補体が活性化するとオプソニン化が促進されたり、病原菌の細胞膜に穴をあけたりします。
 
抗体はIgM、IgD、IgG、IgE、IgAの5種類存在します。
IgGやIgEは受容体を介して細胞に結合することができ、IgEは肥満細胞、好塩基球などに、IgGは好中球、NK細胞などに結合します。

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血清タンパクと「抗体」(ヒト免疫グロブリン)

2013/01/27  カテゴリー/医療

人間の血清タンパクは主にアルブミンとグロブリンで、グロブリンにはα1、α2、β、γの4種類があり、全体で5種類あります。
人間の免疫作用で最も重要なのがこのγ-グロブリンで、微生物(細菌、ウイルス、カビなど)を攻撃する「抗体」として働きます。
 
この抗体(ヒト免疫グロブリン)はμ、δ、γ、ε、αの5種類に分けられ、クラス又はインタイプと呼ばれています。
また、このクラスと抗体の種類との対応はそれぞれ、下記のようになっています。
 
     μ→IgM
     δ→IgD
     γ→IgG
     ε→IgE
     α→IgA

 
   ≫「抗体」という名は抗原に結合するという機能を重視した名称で、
     物質としては免疫グロブリン(immunoglobulin)と呼ばれる。
     「Ig(アイジー)」と略される。
     すべての抗体は免疫グロブリンであり、血漿中のγ(ガンマ)
     グロブリンにあたる。
 
血漿中に存在するタンパクの多くはアルブミン(A)とグロブリン(G)ですが、この血清アルブミンは血清中のタンパクの50~65%を占めています。
 
また、血清タンパクの基準値は

 ・ 総タンパク 6.5~8.0g/dl
 ・ アルブミン 4.0g/dl以上
 ・ A/G比 1.2~2.0
 ・ γ-グロブリン 0.7~1.8g/dl

となっています。





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カルシウムパラドックスⅣ

2013/01/26  カテゴリー/医療

                記事Ⅰ記事Ⅱ記事Ⅲ記事Ⅳ

■ 牛乳とカルシウム不足

牛乳の摂取によって血液中のカルシウムイオン濃度が急激に増加すると、体は血中の酸・塩基平衡を維持しようとして、余分なカルシウムを尿中に排泄するようになり、かえってカルシウム不足を招く結果となります。

カルシウム不足が長期的に続くと、上記のように骨粗鬆症を招く要因ともなります。

小魚や黃緑色野菜等から摂取されたカルシウムは穏やかに吸収されるので、血液中のカルシウムイオン濃度が急激に増加するというようなことにはなりません。

一方、温泉水などからカルシウムを摂取する方法もあるようで、温泉水を飲むことで骨粗鬆症が幾分改善した例もあるようです。

骨粗鬆症を改善し、さらにヒドロキシアパタイトの産生を抑制し、再石灰化を予防するためには「梅肉黒酢」や「大麦若葉の青汁」「シモン芋」などと共に風化カルシウムなどの良質のカルシウムを継続的に摂取することがより効果的だと思われます。

また、代謝機能を活性化する(余分なものを早く体外に排出する)ことが最も重要ですので、吸収に優れ、あらゆる病気の原因ともなっている「活性酸素」を瞬時に無害化する、還元水(活性水素水)を併用すれば更に効果的でしょう。
≪「活性酸素」はカルシウムの再石灰化を促進する要因ともなっている・・・≫

≪異所性石灰化の原因≫
 ・高リン血症
 ・高カルシウム血症

★ 血清カルシウム正常値:10mg/㎗
  血清リン正常値:3~4mg/㎗

★ 血清カルシウム値×血清リン値=70以上・・・石灰化しやすい!






 

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カルシウムパラドックスⅢ

2013/01/26  カテゴリー/医療

                記事Ⅰ記事Ⅱ記事Ⅲ記事Ⅳ

■ 重要なバランス

改善のポイントは、一つはカルシウム不足だからと言って、単体でカルシウムを補うことは逆に問題です。(臨床的に証明済み)

たとえば、小魚や野菜などから、吸収の良い高品質のカルシウムを自然のままで(他の栄養素と共に)しっかり補給し、骨への沈着を促進化させることです。

良質のカルシウムを摂取すると、カルシウムポンプを正常化し、カルシウムの再石灰化を防ぐことにもなります。

また、カルシウムが骨に沈着するためにはリン(P)やビタミンDも必須です。

しかし、カルシウムとリンはバランスが重要で、お菓子などでのリンの摂りすぎはむしろ小腸でのカルシウムの吸収を妨げますので注意が必要です。

小魚などはこのリンとカルシウムが実にバランスよく含まれているので最高の食材ということになります。

ビタミンDは太陽の紫外線のエネルギーで体内のプロビタミンDというビタミンDの前駆体からもビタミンDが生成されますので、戸外で日光に当たりながら適当な運動を心がけることが重要でしょう。

更に、酢や梅干し、ミカンなどの柑橘系の果物などにはクエン酸が多く含まれていますが、このクエン酸と一緒にミネラル(カルシウム)を補給すると、腸での吸収率がアップします。これをキレート化と言います。

小魚や黃緑色野菜をバランスよく摂取しながら、出来れば野菜に多く含まれるマグネシウムと共に摂取すれば更に吸収率がアップします。
理想的な比率はCa:Mg=2:1です。

サプリメントでこの比率で販売しているものがありますが、脊髄などでの石灰化による病気(異所性石灰化)やバルソニー症候群・線維筋痛症(全身に激痛を伴う症状で、現代医学では原因不明とされている)などではこのようなサプリは不可です。
更に、牛乳も不可です。

≪風化貝カルシウム(主成分:炭酸カルシウム)等はある程度の効果が発表されている。≫


→ カルシウムパラドックスⅣに続く





 

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カルシウムパラドックスⅡ

2013/01/26  カテゴリー/医療

                記事Ⅰ記事Ⅱ記事Ⅲ記事Ⅳ

■ 腎臓の働きと骨粗鬆症

腎臓はpHが5以下の尿を排泄することが出来ないので、体液が酸性に傾くと、どうしてもこれを中和するためのアルカリが必要となります。

このアルカリ源として、カルシウムが用いられ、細胞内の微量カルシウムを用いることはできないので、骨のカルシウムがこれに用いられることになります。

その結果、骨粗鬆症などを招く事になります。

■ 再石灰化の元凶・・・ヒドロキシアパタイト(水酸化リン石灰)
更に、問題なのは、骨が溶けだす時、溶けだした成分に ヒドロキシアパタイト を含んでいることです。
このヒドロキシアパタイトが再石灰化(結石など)の原因を作っています。
このヒドロキシアパタイトによって細胞が機能不全に陥り、それが免疫細胞であれば、機能不全によって抗体の生成が円滑に行かなくなり、アトピーなどの病気の原因になったりします。

■ カルシウムポンプ
また、血液中のカルシウムの濃度は血液100mg中10mgを保たなければなりませんし、細胞の内外では先ほど述べたように代謝機能の維持のためには一定の濃度とpH値(7.4±0.05)を保たなければなりません。

細胞の内外ではカルシウムポンプがその重要なコントロールの役割をはたしていますが、一旦このコントロール機能が狂って、バランスが崩れて様々の病気を発症してしまったら、相当慎重に対処しないと改善は難しいです。

→ カルシウムパラドックスⅢに続く





 

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