忍者ブログ

[PR]

2024/04/26  カテゴリー/

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

水素結合

2011/09/25  カテゴリー/「お助け」用語辞書

電気陰性度の値が水素より大きい(電子を引き付けやすい)酸素や窒素などと水素が結合すると、その水素はいくぶんプラス電荷を帯びる。

一方、電子を引き付けた酸素や窒素は、逆に
若干マイナスの電荷を帯びる。このような少しプラスの電荷を帯びた水素原子と、別の分子のマイナスの電荷を帯びた原子との間に静電的引力作用してできるのが水素結合

分子内に電荷の
偏りがある分子を極性分子といい、水分子はその例。水素結合の強さ(結合エネルギー)は共有結合の約10分の1だが、分子間力(ファンデルワールス力)よりも1桁大きく、通常、20〜30キロジユール/モル(kJ/mol)程度の大きさ。水素結合が液体固体中の水分子を結び付け、同族元素の類似分子である硫化水素やセレン化水素より融点沸点も高い特性を示す要因になっている。

また、ベンゼン環に付いた2つの官能基、例えばOH基のHと
カルボキシル基のCOとの間を結び付ける分子内水素結合もある。
                            ( 市村禎二郎 東京工業大学教授 )

地球上のほぼすべての生物の遺伝情報を担っているDNA(Deoxyribonucleic acid:デオキシリボ核酸)は、この水素結合によって二重らせん構造を形成している。
この水素結合がなければ「
生命は存在できない」ということであります。


拍手[0回]

PR

この記事へのコメント

コメントを書く

文字色
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

この記事へのトラックバック