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フラボノイド

2011/05/30  カテゴリー/「お助け」用語辞書

■ フラボノイド
 フラボノイド (flavonoid) は天然に存在する有機化合物群で、クマル酸CoAとマロニルCoAが重合してできるカルコンから派生する植物二次代謝物の総称。

いわゆる ポリフェノール と呼ばれ、より大きな化合物グループの代表例。その中に アントシアニン 、カテキンやフラバンを含む広い概念で、付着する糖のバリエーションを考慮すると7,000以上の構造が知られています。

フラボンやアントシアニンは天然色素として用いられます。また花の色素として知られるアントシアニンは紅葉(赤色)の原因でもあります。

フラボノイドのうち、クエルセチン、ヘスペリジンなどをあわせてビタミンPと呼ぶこともあります。しかし、日本ビタミン学会はビタミンPをビタミン様物質として規定しています。つまり、ビタミンPはビタミンではありません。

シキミ酸経路でできるフェニルアラニンの脱アミノで生成するクマル酸が補酵素Aと結合してクマル酸CoA(4-クマロイルCoA)ができます。次に酢酸マロン酸経路のマロニルCoA、3分子がそれと反応してカルコンが生成します。カルコンからフラバノンを経てジヒドロフラボノールが生成し、ジヒドロフラボノールからフラボノール、アントシアニ(ジ)ンやプロアントシアニジン(タンニン)誘導されます。

≪アントシアニン≫ 
  
活性酸素とアントシアニン/映像


アントシアニンは、今話題の強力な抗酸化作用(SOD様作用:活性酸素除去作用)を持つポリフェノールの一種で、植物が光合成する際に作り出す水溶性色素(主に紫色)成分で苦みの成分でもあります。

 me.jpg物が見える仕組みは、眼球の角膜からはいった光
 が水晶体を通り、網膜に像を結びますが、網膜に
  は、光に反応する細胞があって、ここに光が当たる
 と、神経が刺激され、脳にシグナルが伝わって「見える」と認識されます。

光に反応する細胞(視細胞)には錐体(すいたい)と杆体(かんたい)があり、前者は明るいところで働き、波長識別機能(色選別機能)を持ち、後者は暗い所で働き、波長識別機能はありませんが、1個の光量子に反応するほどの高感度を持っています。

暗い所で作用する杆体細胞にはロドプシンという紫色の色素体あって、光の刺激で瞬時に分解され、またすぐに再合成されます。

このロドプシンの分解・再合成の繰り返しによって光の情報が電気シグナルに変換され、これが脳に伝達されて物が見えるという感覚を得ることが出来ます。

しかし、このロドプシンは加齢やストレス、長時間の目の酷使、直射日光などの強い光を受けたりすると再合成がうまくゆかなくなり、目がチカチカしたり、視界がかすんで見えるようになったりします。

ですので、このように物が見えにくくなった視力低下の状態を改善するためにはこのロドプシン再合成を正常に保つことが重要となります。

アントシアニンは、このロドプシンの再合成を活性化させることで、目の疲れ視力回復に効果的に働きます。この働きには即効性があり、約4時間後には視力回復が見られその後1日位持続するとされています。
このような観点から、一度に大量に摂取するというより、毎日必要適量を持続的に摂取することが望ましいといえます。




 

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