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TNF-α

2011/04/11  カテゴリー/「お助け」用語辞書

TNF-α(腫瘍壊死因子:Tumor Necrosis Factor-α)は、脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカイン (生理活性物質) の 1 つで、筋肉、脂肪組織や肝臓での糖の働きを抑制する作用があります。肥満時には増加し、糖尿病や動脈硬化などのリスクを高めます。

また、TNFには、主として活性化マクロファージ(単球)により産生される、157個のアミノ酸からなるTNF-αと、活性化Tリンパ球により産生される、171個のアミノ酸からなるTNF-βとがあります。

そもそも、TNF-αは細胞接着分子の発現やアポトーシスの誘導、感染防御や抗腫瘍作用に関与していますが、過剰な発現は関節リュウマチ、乾癬等の疾患の発症を招きます。

また、TNF-αにより細胞内へのグルコースの取り込み阻害やインスリンに対する感受性の低下が生じ、脂肪細胞や肝細胞における脂肪酸の産生を促進し、高脂血症や糖尿病を引き起こすことが報告されています。

その他、敗血症や骨粗鬆症などにも関与している事が知られています。

 ※ TNF-αはマウスに移植した腫瘍に対して出血性壊死を誘発させる因子
   として、1975年に単離され、1984年に遺伝子がクローニングされました。




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