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2025/09/17  カテゴリー/

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糖尿病改善のポイント

2011/08/25  カテゴリー/健康110番

糖尿病克服のキーワードは
 ① ブドウ糖(グルコース)の細胞内への取り込みと糖代謝
 ② インスリン受容体(インスリン受容体の感受性)
 ③ GLUT4(糖輸送体タンパク質)
 ④ AMP(アデニル酸)キナーゼ≪AMPK≫とブラジキニン・・・運動
 ⑤ アディポサイトカイン(脂肪細胞より分泌される生理活性物質)
 ⑥ 腸内細菌叢(腸内フローラ)
 ⑦ 膵臓のβ細胞の再生・・・(未来的?)


骨格筋細胞(血糖の約70%を取り込む)や脂肪細胞における細胞内へのグルコースの取り込みは、大きく二つの経路を通してなされます。
 
一つは、インスリンと骨格筋細胞の細胞膜に発現するインスリン受容体が結合すると、インスリン受容体基質であるIRS-1タンパク質を介したシグナル伝達を通して、細胞内の糖輸送体タンパク質であるGLUTが細胞膜にトランスロケーション(転移)して細胞内にグルコースを取り込む経路であります。
 
もう一つは、運動(筋収縮)やアディポネクチン(善玉アディポサイトカイン)により細胞内のAMPKが活性化されたり、運動によって筋肉で産生されるブラジキニン(血管拡張作用がある)の作用によって、GLUTが細胞膜表面にトランスロケーションしてグルコースが細胞内に取り込まれる経路であります。
 
インスリンの作用
 ・・・グリコーゲンの合成を促進、解糖を促進、糖新生を抑制し、血液中のブドウ糖の濃度を一定に保つ働き。

  1) 肝臓での糖新生を抑制し、グリコーゲン合成を促進することで、肝静脈への
    ブドウ糖放出を抑制する。
  
     ※ 肝臓での糖の取り込みはインスリンの作用に依存しない
GLUT2より
        行われる。

  2) 筋肉、脂肪細胞では、グルコース(ブドウ糖)の細胞内への取り込みを促進
    する。

  3) 食事後に、肝臓での糖新生を抑制し、骨格筋や肝臓での糖の取り込みを
    増加させ、上昇する血糖値を低下させる。

  4) 筋肉(骨格筋、心筋)、脂肪細胞で、糖輸送体(GLUT4)の発現を増加させ、
    グルコースの取り込みを10~20倍増加させる。

  5) 筋肉、脂肪組織で、細胞内へのグルコースの取り込みを促進させ、グリコー
    ゲン(筋細胞)や中性脂肪(脂肪細胞)として貯蔵させる。

 
糖尿病は、細胞内への糖の取り込みがうまく行かず、血中にブドウ糖が溢れている状態で、血糖値が高くなる状態をいいます。
 
特にⅡ型糖尿病(生活習慣病)の場合、インスリンがしっかり出ていても、インスリン受容体の感受性が悪くなって(インスリン抵抗性)、その結果シグナル伝達がうまく行かず、糖の取り込みがうまく行かないというケースが多いです。
 
このようにみると糖尿病は一種の代謝異常であると言えます。
 
しかし、適度な運動(有酸素運動)などによって、上記のように細胞内にグルコースを取り込むことも出来ます。
 
このようにして取り込まれたグルコースはエネルギー源としてのグリコーゲンとして貯蔵され、必要に応じて解糖系やミトコンドリア内のクエン酸サイクルを通してエネルギーとして利用されます。
 
最終的にグルコースは燃焼によって二酸化炭素と水となり、体外に排泄されるようになります。
 
さて、Ⅱ型糖尿病の発症の原因について簡単にみてみましょう。
 
糖尿病では、筋肉のタンパク質合成が低下し、血中のアミノ酸濃度が上昇し、肝臓でのアミノ酸からの糖新生が亢進しています。
 
糖尿病では、食後には、肝臓の門脈血からの糖の取り込みや、筋肉や脂肪細胞の糖取り込みが低下し、糖新生が抑制されず、糖放出の抑制が低下し、食後高血糖となります。
 
ところで、糖尿病の最初の発端は肥満からとされ、特に、脂肪細胞の増加や肥大化が主な原因とされています。
 
直径が70~90μm成熟脂肪細胞高カロリーと運動不足によって、直径が130~140μm肥大化脂肪細胞になると、悪玉アディポサイトカインであるアンジオテンシノーゲン(血圧上昇に関与)やMCP-1(マクロファージ集積に関与)やPAI-1(血液凝固促進/血栓形成促進)を分泌し、更にTNF-α、レジスチンなどの分泌亢進を促進します。
 
また、善玉アディポサイトカインであるレプチン(肥満中枢を刺激して摂食抑制を行う)やアディポネクチン(インスリンの感受性に関与)分泌低下をまねきます。
 
更に、脂肪細胞が肥大化すると、特に内臓の脂肪細胞から遊離脂肪酸が遊離され、この脂肪酸は褐色脂肪細胞で燃焼されますが、一部骨格筋や肝細胞へも運ばれます。
 
この様にして運ばれた脂肪酸はプロテインキナーゼを活性化し、タンパク質のセリン残基がリン酸化され、結果的にIRS1以降のシグナル伝達が阻害され、GLUT4を膜に輸送できず、インスリン抵抗性となります。
 
悪玉アディポサイトカインであるTNF-αもこのような過程を通してGLUT4の発現を抑制し、インスリン抵抗性を示します。
 
更に、脂肪細胞が肥大化すると、活性酸素の産生が増加し、インスリンの感受性を上げる作用のあるアディポネクチンの発現が抑制されます。
 
一方、ミトコンドリア内に輸送された脂肪酸は、β酸化によって代謝されることによって、細胞内の脂肪酸が少なくなり、インスリン抵抗性は改善されます。
 
また、アディポネクチンが骨格筋上のアディポネクチン受容体に結合すると、AMPキナーゼが活性化され、運動効果と殆ど類似の作用を示すようになります。
 
更に、アディポネクチンがPPARα(転写因子)を活性化することによって、脂肪酸の燃焼に関連する酵素が産生されることも明らかになっています。
 
アディポネクチンの作用
 1) インスリン受容体を介さない糖取り込み促進作用
 2) 細胞内の脂肪酸を減少させ、インスリン受容体の感受性を上げる作用
 3) 脂肪酸の燃焼
 
レプチンもアディポネクチンとほぼ同様に、インスリン抵抗性を改善することが分かっています。




 

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レスベラトロールとサーチュイン遺伝子

2011/07/05  カテゴリー/生活の知恵

■ レスベラトロール
今テレビや新聞、雑誌などで大注目のレスベラトロール
体内の老化を遅らせる遺伝子(長寿遺伝子)であるサーチュイン遺伝子の活性化に関与している事がつきとめられました。

レスベラトロールは赤ブドウの皮などに多く含まれるポリフェノールの一種で、様々の病気の原因とされている「活性酸素」を抑える抗酸化作用が高いことが証明されています。

脳梗塞や心筋梗塞などのように、高コレステロールによってもたらされる症状を改善する働きが注目されています。

また、細胞の染色体の先端にある細胞の寿命を決定するテロメヤDNAを覆っているヒストンと言いうタンパク質がストレスなどによって壊れ、テロメヤDNAが露出し、短くなることが老化の原因とされていますが、レスベラトロールを投与すると、このヒストンを守るサーチュイン(Sir1)やサーツー(Sir2)といった長寿関連遺伝子が活性化されテロメヤDNAが外に露出することを防ぎます。

その結果、様々な病気や老化の予防につながり、長寿につながるということです。

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       レスベラトロール ① ピオーネに多く含まれるレスベラトロール

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■ サーチュイン遺伝子
サーチュイン遺伝子
はマサチューセッツ工科大学(MIT)の生物学部教授であるレオナルド・ギャランテ教授によって発見されました。

老化を遅らせ寿命を伸ばす因子として発見され、普段は活性化していない遺伝子ですが、空腹がある程度続く(カロリー制限する)とこの遺伝子のスイッチがONになり、活性化すると、生体の寿命が飛躍的に伸びるようになるというものです。

実験では、ショウジョウバエでは30%、線虫では50%以上寿命が長くなったとしています。

その他、サル等の実験でもカロリーコントロールによってサーチュイン遺伝子が活性化された結果、明らかに寿命が伸びたことが証明されています。

このサーチュイン遺伝子は人間では10番目の染色体にあることが分かっています。

NHKスペシャル 「あなたの寿命は延ばせる~発見!長寿遺伝子~」

貴方の「目」を「活性酸素」からしっかり守り、長寿遺伝子を活性化させる
レスベラトロール含有健康食品は・・・!

こちらをご覧ください ⇒ レスベラトロール含有食品







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シモン芋の効用

2011/06/23  カテゴリー/お役立ち情報

simon-imo1.jpgsimon1.jpgシモン芋は高麗ニンジンに似て、一度栽培すると5~6年は土壌を休ませないと他の作物を育てることが出来ない位、畑の栄養分を吸収し尽くして育ちます。

ある農園でシモン芋を3年に一度収穫出来るようにとして、栽培してみたら芋の部分が木の根っこのようになって、殆ど育たなかったということを聞きました。
その農園では畑の土壌改良が困難となり、現在はシモンの葉だけをお茶用に栽培しています。

シモン芋は他の野菜に比べて人間の健康に寄与する重要成分が、けた違いに多く含まれている事がわかっています。
特に、ミネラルやビタミンK、ビタミンE、ビタミンAなど。

 ■ 止血作用・・・ビタミンK、ビタミンCなど
   歯ぐきや痔、その他の臓器などの出血にはシモン芋と生姜のすりおろした
   ものに麺つゆなどのダシで味付けして、ぬるま湯(45度c以下)を注いでよくかき混ぜ、
   召し上がる。
 ■ インスリン分泌促進作用・インスリン作用改善・・・CAF(酸可溶性糖タンパク)
   CAFは芋の皮の部分に多く含まれる。
   <使用例>シモン芋の粉末や微粉末を味噌汁やスープなどに入れて召し上がる。
 ■ 抗炎症作用
 ■ 抗腫瘍作用
 ■ 貧血予防・・・ビタミンB12、ポルフィリン、鉄など
 ■ 血糖降下作用・・・ビタミンB6、CAF(酸可溶性糖タンパク)など
 ■ 血圧降下作用
 ■ 血液浄化作用
 ■ 骨形成促進・・・ビタミンKなど
 ■ 便通改善・・・ニコチン酸、ヤラピン、食物繊維他
 ■ 眼病予防・・・ビタミンE
 ■ 血流改善
 ■ 血小板増強
   
骨髄異形成症候群(不応性貧血)などの現代医学では完治不可能といわれて
    いる難病の場合は、 高麗ニンジンエキスまたは田七人参エキスとシモン芋を
    一緒に練って団子状にして、紫イペ茶(タヒボ茶)と 共に召し上がることです。
 
   造血幹細胞の変形遺伝子を修復することと、造血に関与している腸の働きを
    を正常化するため、腸内細菌叢(腸内フローラ)を善玉菌だけにすることが完
    治への道です。
    そうすれば、ヘモグロビン値、LDH値も確実に改善します。

    出来れば飲用するすべての水を還元水活性水素水)にすることで、全て
    の病気の原因となっている体内活性酸素をきれいに解毒できます。
    電解還元水より宝石セラミックスなどの天然セラミックスを用いて作られた
    還元水(活性水素水)がより効果的と考えられます。
    (酸化還元電位や水分子のクラスターの関係から)
 ■ 花粉症改善・・・クロロゲン酸、ポリフェノールほか
 
など、さまざまの効用が報告されています。
日頃の健康維持に極めて有用であるばかりでなく、生活習慣病や各種難病に対しても限りない可能性を秘めた食材です。


おすすめのシモン芋商品はこちらから ⇒ 久米島シモン芋・シモン茶


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カルシウムパラドックスⅠ

2011/06/19  カテゴリー/医療

                記事Ⅰ記事Ⅱ記事Ⅲ記事Ⅳ

カルシウムパラドックスとは、カルシウムの摂取量が多い国にの疾患が多いという現象で、骨の材料となっているカルシウムを摂取しているにもかかわらず、骨折や骨粗鬆症が多いという、逆説的なことが起こっていることから、このように呼ばれている。(引用:ウキペディア)
 
■  カルシウムの石灰化の原因はカルシウム不足!
今までは人体内で細胞や臓器などにカルシウムが付着し、石灰化する現象はカルシウムの摂りすぎだと言われていた時もありましたが、実はその逆で、カルシウム不足がその原因だったということです。

人間の人体は実によく出来ていて、ミトコンドリアでは水素イオン濃度勾配(プロトンポンプ)を利用して、人間の活動に必要なエネルギーの元であるATPを生産したり、ナトリウムポンプのようにATPのリン酸基の結合エネルギーを利用して、細胞膜の内外でナトリウムイオン(Na+)とカリウムイオン(K+)のやりとりをおこなうことで、神経細胞の情報伝達などに関与したり、またカルシウムポンプのように細胞の内外でのカルシウムイオン濃度を一定に保つ(10000:1)働きをする事によってイオンバランスを整えて人体の恒常性(ホメオスタシス)を維持しています。
 
ではなぜ、カルシウム不足が臓器や器官にカルシウムの付着や石灰化を招くのかを簡単に見て見ましょう。

カルシウムの石灰化は短期間に起こるというより相当な時間をかけて徐々に起こったといえます。

■ カルシウム不足と「副甲状腺ホルモン」
血液中のカルシウム濃度は副甲状腺ホルモンと甲状腺細胞から作られるカルシトニン(骨の分解を抑制するホルモン)というホルモンで調整されています。

人間の身体でカルシウムが不足すると、体は自分の骨を溶かしてその分を補おうとします。

その時に働くのが甲状腺ホルモン」で、そのホルモンによって、何年も何十年もかけて溶かし出された余分なカルシウムが少しずつ骨や血管や細胞などに沈着し、最後には石灰化してしまいます。

また、カルシウムは脳の指令を全身の細胞に伝える情報伝達や、人体細胞組織の代謝をコントロールしています。

ですから、カルシウム不足はこのコントロール機能に致命傷を与えるので、その体の生命を守るために自らの骨のカルシウムを利用しようとしているということです。

しかし、実際は必要以上にカルシウムが溶け出すので問題が発生してくることになります。

骨の溶解が進むと、骨粗鬆症の原因ともなってしまいます。

一方、骨から溶けだしたカルシウムが血中に溢れると、本来入ってはいけない組織に入って、動脈硬化免疫力の低下老化などを促進すると言われています。

→ カルシウムパラドックスⅡに続く






 

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がん進行を後押しする「たんぱく」発見・・・九大研

2011/06/16  カテゴリー/健康-NEWS

読売新聞6月15日(水)3時8分配信

 九州大病院先端分子・細胞治療科の高橋淳講師(血液腫瘍内科学)や同大生体防御医学研究所の谷憲三朗所長らの研究グループは14日、ほとんどのがんに共通して存在し、がんの進行を後押しする働きがあるとみられる「腫瘍促進たんぱく」を発見したと発表した。

 一部のがんではこうしたたんぱくが見つかっているが、今回は10種類以上で共通して確認されており、がんの早期発見や治療・予防につながる可能性があるという。

 英国の科学電子雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に14日掲載された。

 高橋講師によると、肺がんや大腸がん、前立腺がんなど7種類のがんの患者約170人について検査したところ、通常、精巣以外の正常な組織ではほとんど検出されない特定のたんぱくが、がん細胞で異常に増加していることが分かった
 

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